今日、国際通りの市場本通商店街を歩いていたら見つけてしまったのである。
仏具屋さんの店頭にあったのは、


そう、「うちかび(打紙)」である。
ご存じない方のために説明すると。
「うちかび」とは沖縄県 にて 先祖供養 の際に用いられている 冥銭 の一種。
清明祭の墓参りや年忌などの先祖供養、旧盆の最終日などに使用され、先祖の霊があの世にて金銭面で苦労しないようにするために用意され、墓や仏壇、御嶽などの聖地や屋敷内の祭壇で使用される。
使用方法は、1枚目のウチカビの端を火で燃やし、折り目を変えて底部にアルミホイルを敷いた鉄ボウルに燃やしていき、燃え切る前に次のウチカビを入れる。全てのウチカビを燃やしたら、泡盛や茶を3回に分けて注ぎかけ、供えられている花を添えて、先祖への奉げ物として屋外で鉄ボウルをひっくり返していく。また、地域や家庭によっては、バナナや餅、三枚肉を添えることもある。ウチカビは、基本的に1人3枚ずつ燃やす慣わしだが、家庭によっては1人当たりの燃やす枚数が異なる。(ウィキペディアより)
10年以上沖縄には仕事や観光で訪れていたが、話に聞くばかりで見たことがなかった。
先週が晴明祭だったので仏具屋さんに置かれていたのではないか。
一冊?150円。早速買って帰った。
最近ではいろいろな種類の「うちかび」があるようだがこれが一番オーソドックスなタイプであろう。
読谷線香謹製。
実際に手に取ることができてうれしい。
厚さ的には帯封した100万円2つ分くらいか。
ということはあの世では200万円分くらいの価値があるのかな。

黄土色の紙に銭形の刻印が打たれており、ざらりとした手触りはペーパーナプキンのようである。
「なるほどねーこれがうちかびか⁉」・・・・・・・・
で!どうすんのこれ?
勢いで買ったけど、どうしたらよいだろう。内地の人間としては使い道が無い。
捨てたら罰が当たりそうだし。

何か使い道がないかとネットで検索してみたらこんな記事を見つけた。
糸満市にあった総菜屋さんらしいのだが、余った「うちかび」が一枚50円として使えたらしい。
もちろん洒落だしお店自体も現在は営業していないようだ。
今年のお盆に使ってみるかな。あとメモ帳とか。