
331号線を南下してうるま方面に向かっていると右手に何やら建物が現れた。

GODAC国際海洋情報センター。面白そうな施設があったので入館してみる。
入館料は無料である。

何の組織か良く分からんのだがパネルの解説を読んでみるとJAMSTEC傘下の組織らしい。
(JAMSTEC(国立研究開発法人海洋開発研究機構)とは海洋国家の日本において、海の研究を通じて科学技術の向上、学術研究の発展、地球や生命の理解などに広く貢献する活動に取り組んでいる。ホームぺージより)

難しいことはさておき、深海調査船「しんかい6500」と言えばみなさん聞いた事があるのではないか。

「しんかい6500」は大深度有人潜水調査船で世界でも2番目に深く潜れる有人潜水調査船である。
1991年に三陸沖日本海溝(推進6200m)で太平洋プレート表面の裂け目を世界で初めて確認した。
2013年にはブラジル沖において海中では作られない石英の砂を大量に発見、日本の学者らがこれはアトランティス大陸の痕跡ではないかと発表して大きな話題となった。
また映画「日本沈没」では「わだつみ6500」として登場した。

ここにあるのは実物ではなく模型なのだがそれでもまじかで見ることが出来て嬉しい。
マニピュレータとかこんなになってるんだ。
こちらは地球深部調査船「ちきゅう」の模型。
2005年に完成した「ちきゅう」は海底をドリルでガンガン掘りまくり巨大地震の仕組みや将来の地球規模の環境変化の解明、海底下生命圏を始めとする未知のフロンティアへの挑戦を続けている。
こんなのを見ると「ウルトラセブン」に出てきた海底文明ノンマルトを思い出してしまうのである。
(ノンマルトとはウルトラセブン第42話「ノンマルトの使者」に登場する海底都市。
人類の侵略によって海底に住みかを追われた知的生命体であるノンマルト。海底にまで人類の開発が進行してきたことから、人類への警告を発したが無視され怪獣を使って人類を攻撃するのだが、ウルトラ警備隊のミサイル攻撃によって滅ぼされるという、ウルトラセブンに中でもなかなかショッキングな回であり、人類にとって開発って何?と子供心に考えさせられた物語であった。
脚本は金城哲夫。金城は沖縄出身でありノンマルトに託して沖縄と本土(大和民族)との関係を作中に忍ばせたのではないかという見解も存在するらしい。
このドリルでぐりぐり掘りまくるわけである。

ジオラマにグッとくる。
これは地球深部調査船「ちきゅう」と「しんかい6500」の母船である「よこすか」そして無人探査船「かいこう」を使ったジオラマ。

無人探査船「かいこう」
1995年にはマリアナ海溝において10091mへの潜行に成功した。
その他深海の生物の標本も展示されている。
深海の生物。なんか結構気持ち悪い。

そして何といっても中2心をワシ掴みするのがダイオウイカの実物大オブジェである。
デカい!
目ん玉だけでもバスケットボールくらいあるのではないか。
ダイオウイカは世界最大級の無脊椎動物である。大西洋パナマで触腕までの長さが14.3mの個体が捕獲されている。
九州では呼子のイカが有名で、イカ刺し美味いなんて言って食ってるが、こうして改めて見てみると相当不気味な生き物である。
よくこんな物を食おうと思ったものである。
大昔の船乗りたちが海の怪物クラーケンとして恐れたのもうなずける。
けして海では会いたくない。

沖縄の海のアクティビティマップが掲示されている。
各地の特徴的な海や海岸の様子がまとめられている。
これなんかは子供さんの自由研究にも良いかも。
GODACは四方を海に囲まれた沖縄ならではの研究施設であろう。
入場無料だしね。
子供だけではなく大人も楽しめること請け合い。ぜひ一度足を運んでみてください。
住所:〒905-2172 沖縄県名護市豊原224−3
電話:098-050-0111 URL:https://www.jamstec.go.jp/godac/j/godac/ 営業時間:9:30~17:30
定休日:月曜・祝日 定休(年末年始)