「富久屋」でお腹いっぱいになったところで、折角ここまで来たのだから「山城まんじゅう」でも買って帰ろうと思う。
龍潭通りを西へ進み、池端の交差点を過ぎる。
路面に店があるわけではないのでつい通り過ぎてしまう。
マンションの入り口に小っちゃな看板が掛かっている。
お店はさらにその奥にひっそりとある。
昔の駄菓子屋さんっぽい店内。月桃の香りに包まれている。
創業160年という老舗で今の御主人で六代目なんだとか。
このお店で作られており、ちょうど蒸しあがったばかりの饅頭を10個購入。
ホテルに帰って包を開けてみるとまだホンワカとあったかい。
月桃の良い香りが広がる。
福岡県民には太宰府天満宮の「梅ヶ枝餅」をイメージしてもらえば良いのではないか。
あるいは「いきなり団子」の芋が入っていないやつ。
竹籠に月桃の葉を敷きそこに饅頭を載せて大鍋で蒸すという昔ながらの製法を継承している。
ブレンドされた粒あんとこし餡を薄い小麦粉の生地で包んで蒸しあげる。
昔ながらの素朴なお菓子。甘さ控えめ、何個でもイケます。
お茶請けによし珈琲によしである。