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見ることが出来るのは今だけ。首里城で修復中の屋根を見てきた。


本日はお日柄もよく。首里城にやって来ましたよ。

 

2019年10月31日に首里城が炎上して早5年。月日の経つのは速いもんです。

 

沖縄小ネタ集 2019.11.04 首里城炎上

 

再建は着々と進められていて2022年から本体工事に着手、2026年までに復元することを目指しているのだとか。

 

そんな首里城正殿の復元の様子を見に来た。

 

ちょっと今日は風が強いせいか秋の雲がビュービュー流れている。

 

現在はすっぽりと覆われた建物「素屋根」の中で工事は行われている。

 

窓があって職人さんの仕事を見ることが出来る。

 

写真には写していないが職人さんが丁寧にカンナ掛けをしていた。

 

職人さんの仕事というのはいつまでも見ていられるよね。

 

特に興味があったのがこちらの屋根部分の工事。

 

工事が完了するとまじかでは見ることが出来ませんので、まじまじと見るには今がチャンス。

 

内地の寺社建築とは一味違う意匠が目に着く。中国の影響を感じる。

 

焼きあがった赤瓦に職人さんたちが漆喰を塗って一枚一枚丁寧に軒先から取り付けていくんだそう。

 

首里城のイメージと言えばやはり、赤瓦。

 

鉄分を多く含む沖縄の土を使って酸素を十分に供給しながら焼くと(酸化焼成)赤い瓦になるんだそうな。

 

新たな赤瓦は火災で破損した瓦を細かく砕いて原料の一部としているほか、沖縄県内でしかとれない「クチャ」という泥岩や赤土を使っているそう。

 

年内をめどに約6万枚の瓦が葺かれるそうである

 

 

余計なお世話だが以前奈良の興福寺の金堂再建にあたり広く浄財を募る趣旨で瓦に自分の名前を書いて寄進するという事が行われていた。

 

自分の名前の書かれた瓦が興福寺の金堂に載るという事で沢山の人が自分の名前を書いた瓦を奉納していた。

 

実は私も自分の名前を書いて奉納した一人である。確か1枚2000円位であったと思う。

 

首里城の復興でも、そういう趣旨の催しがあれば協力したいのにね。

 

火災により破壊された瓦と竜頭の口ひげが展示されていた。

 

 

屋根の上にのせられていた竜頭棟飾(りゅうとうむなかざり)

 

これは日本のお城で言うところの「しゃちほこ」みたいなものであろうか。

 

赤瓦は美しいだけではなく、機能の面でも沖縄の暮らしを支えてきた。

 

赤瓦には適度な吸収性があり、沖縄の気候特有のスコールなどの急な雨が降った際に、その水分を吸い込み晴れて気温が上がると水分を蒸発される。

 

水分を蒸発する際に熱を逃がしてくれて屋根からの温度が下がり室内が涼しくなる

 

強い日差しを浴びても瓦がからからに乾燥することが無く耐久性も高い。

 

 

青空に映える赤瓦は沖縄を代表するイメージだ。

 

赤瓦を戴いた首里城正殿の一日も早い復興をお祈りしております。