朝8時起床。テントの外に出てみるとあれだけあったテントや車がなくなっている。
なんでもこれから大雨が降るらしい。それを聞いて私もあわててテントを撤収。
今日はオホーツクラインを通って猿払村、宗谷、稚内方面へ向かうことにした。
238号線を北上、猿払村へ入る。
この辺りから雨がとんでもない土砂降りになってきてワイパーも効かない。
道の駅「さるふつ公園」に避難。しばらくここで時間をつぶす。
少し小降りになってきた。車を走らせていると、稚内空港28kmという看板が出てきた。
こんな時でもなければ一生行く事もあるまい。ちょっと寄ってみることにした。
もちろん日本最北端の空港だ。
こんな田舎の空港と思っていたら沢山の観光客で大賑わいである。失礼しました。
稚内イメージキャラクター「出汁之介(だしのすけ)」
正体は抜海に現れる野生のごまふあざらしだそうである。利尻昆布を興味本位で食べてみたら余りのおいしさに食べ過ぎてしまい、下半身が昆布になってしまったらしい。誠に不憫である。
稚内限定土産「流氷まんじゅう」を購入。
これではるばる稚内まで行った証明になるであろう。
ここでビックリしたのだがFDA(フジドリームエアライン)の航空機が離陸の準備をしていたのである。
そして行先案内ボードには北九州空港とあるではないか。
稚内空港と北九州空港って直行便があるんだ。へえ~である。
しかし北九州と稚内って直行便で繋ぐほど需要があるのかね。さすがLCC、ニッチなところを衝いてくるな、そんなことを考えながら空港を出て宗谷方面に車を走らせていた。
いや、おかしい。やはりおかしいのである。FDAは稚内空港には就航していないはずだ。
そうかJALとコードシェア便を実施しているのでそれでFDAの機体を稚内に持ってきているのかな。
・・・・・・・・・・?
違う! JALは稚内空港には就航していない。稚内空港に就航しているのはANAだけだ。
どういうことだ。これはどういうことだ。
ネットで調べてみたが埒が明かぬ。かくなる上は空港で直接確かめるしかない。
再び空港に取って返し、カウンターのお姉さんに問いただすと「本日は○○旅行様のチャーター便で当空港をご利用いただいております」とのこと。
あっなるほど、チャーター便ね。そういう事ね。
まあ冷静に考えればそういう事であろう。やはり歳のせいなのか、考え方が硬直してきている。
チャーター便だってさ。
一人で大騒ぎをして一人で照れ笑いをしている。出汁之介のことを笑えぬ。我が身が不憫である。
もう一度宗谷岬に行ってみようと思っていたが、どうでもよくなった。
先を急ぐことにする。
ノシャップ岬にやってきた。根室にあるのは納沙布岬。稚内にあるのはノシャップ岬である。
屈斜路湖といいクッチャロ湖といい実に紛らわしい。
廃屋萌え。
ここからは254号線宗谷サンセットロードを南下していく。
天気も回復してきた。抜海を過ぎ106号線日本海オロロンラインへ。
途中、浜勇知園地で休憩。
「こうほねの家」というトイレと休憩スペースのある施設がある。
森繫久彌さんの歌碑。
海沿いの遊歩道が整備されている。
熊もヤバイけど道民の皆さんに言わせると鹿の方が日常的にその辺をウロウロしているのでヤバいんだそうである。
鹿とぶつかって車が破損してしまうことがよくあるらしいが、その場合は特別の車両保険に入っていないと保険がおりないんだそうである。
私もそれを聞いて心配になり保険屋さんに連絡してみたら、ちゃんと車両保険にも入っていた。
「熊にぶつけられて大破しても大丈夫ですよ」と言われた。
安心なんだか、何なんだか。
荷物を一杯積んだライダーさんとすれ違う。
今日はバイク最高だろうね。
利尻・礼文サロベツ国立公園。サロベツ湿原センターを見学。
サロベツ湿原の花は今が一番種類も多く見ごろだそうだ。
浚渫船なんてものが展示されていた。湿原の地盤改良などに使われたのだろうか。
こちらが湿原の案内図。
一周20~30分位である。
よく整備された木道を歩いていく。風が心地よい。
小さな紫の花が沢山咲いていた。
レストハウスで遅い昼食を。
お店の名物メニューが色々あったのだがカレーを注文。
想像通りの普通のカレーであった。
サロベツ原野駐車公園で休憩。
晴れていると利尻・礼文島が見えるそうだが今日は雲がかかっていて残念。
道沿いに風車が何基も設置されている。
確かに風の強そうな場所である。
数キロにもわたって続く風車群が壮観であった。
232号線、天塩川を渡り遠別方面へ。
道の駅「ロマン街道しょさんべつ」
今日は初山別村にある「みさき台公園キャンプ場」でテント泊。
ほぼ貸し切り状態であった為、敷地の真ん中にドンとテントを設置した。「大草原の小さな家」をイメージ。
夜中トイレに行くのが難儀であった。
本日の走行距離234km