6時半に道の駅「しほろ温泉」を出発。
今日の旅のテーマは北海道の鉄道遺産巡り。
北海度は鉄道王国であり、かつて北海道経済を支えた鉄道遺産が各地に残されている。
今日は十勝から上士幌を結んだ国鉄士幌線を巡ってみたい。
第三音更川橋梁跡
音更川沿いの渓谷を進むため沢山の橋梁が作られた。
この地域は鉄道マニアだけではなく橋マニアにも人気の場所だ。
保存状態は良いようだ。
1936年竣工。
鉄橋ではなくコンクリートで作られたアーチ橋である。
建設コストの低減と周辺の自然環境の調和を考えて作られたものだ。
自然環境に配慮するといった思想が戦前にあったことに驚く。
鉄道が走っていた場所は現在は東大雪の道として遊歩道が整備されている。
熊の糞か?とドキッとする。
多分、キツネか鹿だろうね。
273号線沿いから見えた橋梁。もはや崩壊するのを待つのみ。
三の沢橋梁という看板があったので行ってみることにする。
風の音にも怯える。
考えてみれば熊の縄張り真っ只中だもんね。
橋が何処にあるか分からずこれ以上奥に進むのは怖いので引き返す。
こんな看板ばっかりだ。
今回の一番のお目当てはタウシュベツ川橋梁。
上士幌町ホームページより拝借
タウシュベツ川橋梁は1939年に旧国鉄士幌線が十勝三股駅まで開通した際、音更川の支流であるタウシュベツ川に架けられた橋梁でる。
その後、糠平ダムの建設により水没することが決まり士幌線は別ルートへ切り替えられた。
その際に橋梁上の線路は撤去されたが橋梁自体は湖の中に取り残されることとなった。
糠平湖は季節により水位が変化するため橋全体が水没してしまうことがある。(6月頃から沈み始め8~10月にはほぼ水没する。)
そのため「幻の橋」として知られている。
展望広場まで180m。
ちょっと距離があるけど行ってみる。
ここにも熊注意の看板が。
クマ鈴などの対策をと書いてあるがあんなもんで身を守れるとはとても思わない。
ウカミフィーフィーを握りしめる。
林道は整備されているようだ。
橋が見えてきた。
見えましたね。
これがタウシュベツ川橋梁。
展望台から見えるのはこれが精いっぱい。
林道を通ってもっと近くまでいけるらしいが許可が無いと通行できない。
見学ツアーもあるらしいので次はそれを利用しようと思う。
写真を撮ってダッシュで車まで帰る。
幌加駅跡。
ここにも以前、町があり300人程が暮らしていたらしい。人の生活の営みの痕跡はもはやどこにもない。
今は古い線路が残るのみ。ここもそのうちに自然に飲みこまれていくのだろう。
241号線を南下して帯広に向かう。
十勝名物と言えば豚丼なのでここは地元で食って行きたい。
食べログで適当に探した店に入店する。
こらが十勝名物「豚丼」
十勝では明治末期から養豚業が始まり、豚肉が親しまれていたようだ。
帯広の「ばんちょう」という食堂でどんぶり飯の上に炭火で焼いた豚肉に鰻のかば焼き風のたれをかけで提供したのが始まりだとか。
少し厚めのロースに甘辛いたれが炭火で焼かれて香ばしい。
今日はクマにビビって走り回っていたので、汗をかいた体に塩分が浸み込んでゆく。美味い。
池田町にあるワイン城でお土産にワインを買っていくことにする。
高台にあり十勝の街並みを一望できる。
ワインを4本購入。
車旅の利点の一つは、かさばるお土産も買い放題な点にある。
知床や稚内でお土産を買おうとしても持ち歩くことを考えれば購入を躊躇するし、千歳空港で買おうと思ってもその土地のローカルなお土産は売ってない場合が多い。
買ったお土産は車に積み込んでおけばよいのだ。
帯広市愛国町にある愛国駅に寄ってみる。
愛国町にあるから愛国駅なんだね。
愛国町の由来は明治期にこの地に入植した「愛国青年団」という名前の開拓団に由来するとか。
「愛の駅から幸福へ」このフレーズ流行りましたね。
これお土産にもらった記憶があるわ~。
駅構内に静態保存されている旧国鉄9600型機関車。
旧愛国駅舎を利用した交通記念館に入ってみる。
広尾線や愛国駅で使われていた用品が展示されている。
びっくりしたー!マネキンかぁ~。
脅かさないでよね。
ここを訪れた人のメモやら名刺やらがびっしり貼られている。
コロコロ。
北海道を感じられる光景。
我ながらいったい何枚、同じような畑の写真ばかり取っているのかと思うが、見飽きないのである。
ただの草原とジャガイモ畑なのだが、ちまちました田んぼしか見たことのない福岡県民にとってはこれぞ北海道の風景なのである。
本日は道の駅「虫類」で車中泊。
隣にきれいなホテルがあり、立ち寄り湯も利用できる。
本日はこれにて終了。
本日の走行距離256km
今日はグルグル走り回って迷走した。