お世話になった「民宿ランプ」さんを後にする。
久しぶりに畳の部屋で眠ることが出来て体力回復である。
網走湖を望む。
今日は以前から北海道に行ったら是非行って見たかった網走にある北方民族博物館へ。
こちらは北方地域の諸民族の文化とその形成にかかわりの深い先史文化を資料とともに展示している。
東はグリーンランドのイヌイット(エスキモー)から西はスカンジナビアのサミ(ラップ)まで広く北方の諸民族を対象としてテーマ別に構成している。
また先史文化については北海道のオホーツク沿岸にかって栄えたオホーツク文化を中心に紹介している。
北海道立北方民族博物館 常設展示室
一番右はトドの毛皮なのだが一番密度が高くすべすべしている。
みっちりと毛が詰まっている感じでこれなら船の外皮に使われたのもうなづける。
アイヌの人たちの住居の模型。
北極点を中心に円を書いてみるとシベリヤも樺太も北海道もアラスカも一つの世界であることが良く理解できる。
ここに住む人たちは国も国境も超えて行き来していたのだろう。アラスカとシベリヤは海が凍れば陸続きだ。アフリカを旅だった人類が何万面もの時間をかけて、この海峡を越えてアメリカ大陸に到達したのだろう。
なんかすごい。凄すぎて分けわからん!
船やそりの模型。こんな小さな船でオホーツクの海を渡っていくとか福岡県民には無理。
シャーマン。
北方民族が儀式に使った衣装や小道具など。
いいね~。いかにもシャーマンぽい。ハッタリかました、いかがわしさが満点。
突然消えてしまったオホーツク文化。
消滅の原因は謎だが擦文文化に取り込まれる形で消えてしまったようだ。
擦文文化とは北海道にあった独自の文化(約1400年~800年前)で土器の表面に付けられた「木のへらで擦ったあと」のことを言います。
アイヌ文化は今から800年ほど前に成立したと言われている。擦文文化の伝統的な暮らしを受け継ぎ、さらに本州やサハリン以北の人々との交流で形作られたものだと考えられている。
遺跡から発掘された熊の人形。
もはやアート。オホーツク文化人は稀有な美術的才能を持っていたことが分かる。
残念ながら北方民族に関しては彼らは文字を残さなかったためほとんど謎のままだが、地道な遺跡の発掘などから少しづつ分かってきたこともあるようだ。
今後の調査の進展に期待したい。
女満別の方に行ってみる。
女満別空港に向かう途中にある「めまんべつメルヘンの丘」
これ昔のCM で出てたやつだっけ?
ジャガイモ畑の丘の上に木が何本か立っていてかわいらしい家があるだけなんだが、やっぱこの風景は北海道だよね。
みんなパーキングに止めて写真を撮っていた。
道の駅「メルヘンの丘めまんべつ」
こちらの道の駅の一角に網走刑務所の受刑者の方々が作った刑務作業製品というのが売っている。
「刑務作業製品は悩んだら買いです」とある。
こちらのスマホウッドフオンスタンドにちょっと惹かれた。
普通に住宅が近くにあるんだけどね。
能取湖畔を巡るサイクリングロード。
北海道は自転車で回っている旅人が本当に多かった。
ワッカ原生花園に寄ってみる。
こちらは1年を通して約300種の草花が見ることが出来る原生花園だそうだ。
見ごろは6月中旬から7月中旬辺り。おお、まさに今ではないか。
オホーツク海とサロマ湖に挟まれた砂洲であるため、海と湖の二つの景色を楽しむことが出来る。
歩いて回るには広すぎるのでワッカネイチャーセンターで自転車を借りることにした。
ちなみにワッカとはアイヌ語で水が湧くところ。
この花は何だろか?
ハマナスとかエゾスカシユリ?
オホーツクの海が広がる。
ここから先は道がダートになっている。ここで引き返すことにする。
右手にオホーツク海。
左手にサロマ湖。
道の駅「サロマ湖」
こいつらは本当にどこにでもいる。
野良猫並みにいる。
道の駅「愛ランド湧別」
道の駅「遠軽 森のオホーツク」
本日の宿瀬戸瀬温泉へ。
こちらは全く予定していなかったのだが、ベテランのキャンパーさんから網走方面に行くなら絶対に行けと言われた温泉である。
そのおっちゃんに言わせると北海道随一の温泉だとか。そういわれると行ってみたい。幸いにして予約することが出来たで宿泊してみることにした。
ナビで調べてみると遠軽町から40分位だ。
市街地を抜けるとどんどん山の中に入っていく。
ナビの通りに進んでゆくが何もない山道を進んで行く。これであっているのか不安になる。
瀬戸瀬温泉という管板が見えた。
この道で間違いないようだ。やれやれ。
こちらが瀬戸瀬温泉ホテル。遠軽町から40分程。秘境の温泉宿という程でもないが、道中、街灯の全く無いくねくねした山道を走るので日が暮れるまでに到着することをお勧めする。
外見は昭和の温泉旅館といった佇まい。
こちらの旅館1泊4400円。無駄に2部屋ある。
壁なんかはシミが浮いて古さは否めないが綺麗に掃除されている。
浴衣があるのが嬉しいね。
取り敢えず、ひとっ風呂。
こちらの温泉はアルカリ性単純泉、美肌作りに最適なんだとか。飲用もできるらしい。
天井が高いのでケロリンの洗面器を置いた時にカポーーンンと反響するさまが心地よい。
浸かってみると無色透明、無味無臭。飲んでみても何の味もしない。最近流行りの肌にまとわりつくよううな泉質ではなくサラサラしている。
しかしながら毛穴の一本一本から温泉の成分がじゅんわりと浸み込んでくるような気がする。
広い浴室を独り占めしながらボ―――っと浸かっていると、おっちゃんの言っていた北海道随一と言っていた意味が良く分かる気がする。
日帰り湯もやっているが、ここは宿泊してじっくり何度も入りたいと思わせる温泉である。
結局、その日寝るまでに4回入ってしまった。
こちらの旅館は素泊まりのみである。
食い物はコンビニで弁当でも買っておかねばならない。ちなみに共用の電子レンジが廊下に置いてあった。
携帯も圏外なので夜は酒飲んで温泉浸かって寝るしかない。
夜までうるさい蝉の声を聴きながら9時過ぎには就寝。
本日の走行距離176km