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やんばる酒造


お久し振りの沖縄酒蔵巡り。コロナで工場見学が中止されておりましたが、最近ようやく再開した酒蔵さんが増えてきましたので、先日早速行って来ました。

 

前回が2021年5月の咲元酒造さんが首里から恩納村に移転した後の工場を観に行って以来。

 

あらからもう3年も経つのか。

 

 

再開第一弾はやんばる酒造さん。

 

やんばる酒造さんは沖縄本島北部山原(やんばる)と呼ばれる地域にある。

 

設立は1950年(昭和25年)。大宜味村田嘉里地区で地域の人たちの出資により創業された。

 

地元の人たちが飲むための泡盛で地区外に流通することもあまりなく、ほとんど地元で消費されてたのだとか。

 

ゆえに幻の泡盛と言われていたこともあるらしい。

 

 

58号線をひたすら北上。

 

田嘉里川に沿って集落の中に入っていく。ナビを頼りに行くしかないのだが、特に案内板も無いのでこの道でよいのか不安になる。

 


やっと到着。

 

途中で昼食を取ったり寄り道したが、那覇から約100km。時間にして1時間30分程。

 

受付を済ませ、早速工場を見学させてもらう。

 

地元の豊富な湧水を使用しておりその風味と柔らかい甘さが特徴。

 

酒造所近くの山からくみ上げられる水は中硬水。これもやんばる酒造の泡盛の独特の風味を作り出しているらしい。

 

写真でお判りいただくるだろうか、天井や柱にびっしりと黒麹菌が付いている。

 

黒麹菌の種付け。

 

ここで米麹を生成。米に含まれるでんぷんを糖に変えてゆく。

 

仕込み終わった米麹に酵母菌と水を加えアルコールを発酵させる。

 

匂いをかがせてもらった。果物のような甘い香りがする。

 

ぷくぷくと音を立てて泡盛の赤ちゃんが育っている。

 

こちらが蒸留器。

 

泡盛も蒸留酒なので作り方はウイスキーや焼酎と同じ。

 

ここでもろみを蒸留し原酒を作り出す。

 

昔はホーローのタンクが主流だったようですが、現在は右のステンレスのタンクが多いそうです。

 

泡盛のゆりかご。

 

今日の見学は私一人だったのだが、わざわざ時間を割いてもらい感謝する。いろいろな泡盛豆知識を教えてもらった。

 

案内していただいたスタッフさんのやんばる愛と泡盛愛がさく裂。

 

泡盛を通じてもっとやんばるやこの地域を知ってもらいたいとの事。今までの工場見学で一番熱い工場見学だった。

 


その後ショップへ。以前は作業場だったところが今はショップになっている。

 

2020年より工場見学は有料(お土産付き)になっている。1000円×案内人数。

 

ありがたいことに一人、一組でも受け付けてもらえる。

 

所要時間は試飲の時間も含めて30分程。

 


こちらが今回の工場見学のお土産のミニボトル。クイナのデザインが可愛い。

 

 

ショップで蔵元限定「大山原」17年古酒と〇田30度を購入した。

 


まずは〇田30度を飲んでみたい。

 

ロックで頂きます。

 

良く行く居酒屋の店長が独特の黴臭さがあると言っていた。

 

何と表現してよいのかこれが黒麹本来の風味なのだろうか。クセが強い。

 

 

しかし氷が程よく溶けて泡盛となじんでくるとほのかに甘みが出てくる。

 

初めて口を付けた時の黴臭さも消えている。不思議。

 

確かに万人受けする今どきの泡盛ではないが、ずしっと来る味わいは昔ながらの泡盛の良さを感じさせる。

 

 


すぐ裏手にはやんばるの森が広がっている。時々ヤンバルクイナの鳴き声も聞こえるらしい。

 

那覇の酒屋でも探せば売っていると思うのだが、やんばるを訪れた際は蔵元に立ち寄ってほしい。

 

工場見学は要予約だが、ショップは常時オープンしているぞ。

 


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2024.03.29

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