めんそーれ沖縄

恐怖の旅もそろそろ終わりに近づいてきた。

最終の着陸態勢に入ったとのアナウンスがある。

眼下に浜比嘉島が見えてきた。

飛行機が旋回を始める。

何が怖いかって、着陸態勢に入った時のジワリと旋回してはまた水平に戻し、またジワリと旋回していく。この一連の動作が怖いのである。

ちょっと旋回の角度が深すぎるんじゃないのか。大丈夫か！

いよいよ最終アプローチに入る。

慎重にな！

最後まで気を抜くなよ。

ドスンと着地の衝撃が伝わってくる。着陸成功！

イヤー、ついた着いた。

前の座席のオッサンの禿げ頭も神々しく見える。

思わず手を合わせる。

なんかこの瞬間の幸福感の為に飛行機に乗っているようなもんである。

隣の乗客と肩をたたきあい思わず握手なんかしながら「イヤー無事着きましたね」とお互いの健闘をたたえあいたい。

「あなたはお仕事ですか？あぁ観光で。そうですか。ではこの先もどうぞお気をつけて」と挨拶を交わしたいがさっさと荷物なんかを下ろして降りる準備に余念がない様子。

つまらん男である。まるで旅情というものがない。

CAさんにも一人一人、ありがとうとハグでもしたい気分だ

どうせなら操縦席でも訪ねてパイロットに「お疲れさん」と肩の一つも叩いて労をねぎらいたい。

見送ってくれるCAさんに満面の笑顔で挨拶する。

機外に出ると沖縄のむわっとした熱気に包まれる。沖縄が私を歓迎してくれている。

地に足が付くという事はこれほど心地よいものなのか。

そもそも人間の遺伝子には空を飛ぶなんちゅうDNAは組み込まれていないのである。

飛行機恐るべし。

思わず素っ裸になってウォォーーと叫びたいが、沖縄出禁になっても困るのでそれは自重する。

毎度のことながらこの看板を見るとホッとする。

沖縄に来たなーという実感がこみあげてくる。

とりあえず仏さんとキリストさんとイスラムの神に感謝する。

さてこの後はとっととホテルにチェックインして飲みにでも行きたい。

追記

どーも皆さんこんにちは。お騒がせしました。

無事沖縄に到着いたしまして当利さんで飲んでおります。

前回のブログで飛行機恐怖症について色々つまらんことを書いたので余計に気になってしまった。

これが最後のブログになったらどうしようかとか、つまらん事を考えてしまった。

結局、飛行機恐怖症を克服する方法はないね。

ただその時間をじっと耐えるしかないようである。

目をつぶって身を固くしてその時間が過ぎるのをひたすら耐えよう。

追記の追記

飛行機内にバーカウンターを設置するのはどうだろう。

CAさん相手にお酒を飲みながら過ごせば恐怖も和らぐのではないか。もちろんおさわりなしである。

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